多聞内神道HOME   →    「般若心経秘鍵」目次 ほか

       「般若心経秘鍵」目次 ほか


 
 
 「般若心経秘鍵」 目次 と 道長先生の玉稿の書き出しから
 


=目 次=(凡例をふくむ)

はじめに ……………………………………………………………………1

「般若心経」(空海大師五分の文による)……………………………11

目次 (凡例をふくむ) ………………………………………………………17

前書――(本書執筆にあったっての小論)

    一、ゲーテの「思索」について ………………………………24

    二、「般若心経秘鍵」解説書を書くために尊んだ資料ほか 26

    三、大日如来と釈尊 ……………………………………………30

    四、「般若心経秘鍵」の上表文と本文について…………… 38

本論――(「般若心経秘鍵」の解説)

  諸論(大要を述べる)

    諸論の(一) 【文殊と覚母】 ………………………………44   

    諸論の(二) 【無辺の生死】 ………………………………50   

    諸論の(三) 【仏法は心中】 ………………………………56   

    諸論の(四) 【医王の薬】  ………………………………62   

諸論の(五) 【慈父導子の方】 …………………………… 68   

    諸論の(六) 【大般若波羅蜜多心経とは】 ………………72   

    諸論の(七) 【観在薩埵と諸教の得楽】 …………………80   

諸論の(八) 【「ギャテイ」と「ハラソウ」】 ……………94 

諸論の(九) 【誦持、講供】 ………………………………100   

    諸論の(十) 【如来の説法】 ………………………………106   

   諸論の(十一) 【聖人の薬を投じること】 …………………116  

 

  総論(「般若心経」に関する総論)

    総論の(一) 【題額】 ………………………………………124  

    総論の(二) 【翻訳】 ………………………………………140   

    総論の(三) 【般若心】 ……………………………………146 

  

  各論(五分によって解説)

    各論の(一) 【五分】 ………………………………………154   

    各論の(二) 【人法総通分】 ………………………………160   

    各論の(三) 【分別諸乗分――亦五】 ……………………172   

    各論の(四) 【分別諸乗分――①普賢菩薩三摩地門】 …176   

各論の(五) 【分別諸乗分――②文殊菩薩三摩地門】  …184   

    各論の(六) 【分別諸乗分――③弥勒菩薩三摩地門】 …192   

    各論の(七) 【分別諸乗分――④縁覚乗と声聞乗】 ……202   

各論の(八) 【分別諸乗分――⑤観音菩薩三摩地門】  …214 

各論の(九) 【行人得益分】 ……………………………… 230   

    各論の(十) 【総帰持明分】 ………………………………242 

各論の(十一) 【秘蔵真言分】 ……………………………… 256  

 

附論(顕教、密教等について解説)

附論の(一) 【顕教と密教】 ……………………………… 272   

    附論の(二) 【無始無終】 …………………………………286   

    

  上表文(入唐沙門空海――上表)

    上表文の解説 ……………………………………………………294   

    

  原文(「般若心経秘鍵」の「全本文」の原文と「上表文」の原文)

原文……………………………… ……………………………… 306   

     

  梵字(「般若心経秘鍵」の原文に出てくる全梵字を解説)

    梵字解説 …………………………………………………………366

附書――(本書執筆完成にあったっての小論、あとがきほか)

     「般若心経」が、宗教を超えて自然学に帰す思索  ………380

     「空海大師図解説」……………………………………………386

     空海大師実筆「般若心経」について…………………………392

     小論――「嵯峨天皇」の譲位の真実から……………………395

     小論――「上表文」の真実から………………………………416

     あとがき…………………………………………………………422

    

 [凡例]; ・本書で「 」にくくった表現は、重要語、読みやすさ、強調で入れております。

        ・「さま」、「様」など、漢字、ひらがな使用は、読みやすさ、前後の「漢字」のならびできめています。          
           
・「般若(はんにゃ)」、「はんにゃ(般若)」のような説明型は、どちらの型にするかを、読みやすさ、
         前後の「漢字」のならびできめています。






      
 ゲーテの思索について

 ゲーテの――

 「外国語を知らない者は、自国語についても無知である」 

 ということばは、よきおしえです。

 他国の文化、哲学は、その国の言語がもっとも適切に伝えてくれるからです。

 そして、他国の文化、哲学を学ぶことで、その比較から、深く客観的に自国の文化を分析

 できます。

 こうして、外国語を学ぶことで幾重にも深く緻密に自国のことを知ります。

 そのことは、更に、自国の、善悪、品格、無知に氣がつきましょう。

 

 このゲーテのことばは、他に、次のような類推を与えてくれます。

 つまり――

「自分の信じる宗派のみに固執して、他に存在するところの、よき宗派を学ばないものは、

自分の信じる宗派についても無知にすぎない」

という、類推であります。

このことも、また、よきおしえに思えます。

ゲーテという人はシュヴァイツアー博士が深く研究された方です。

あらゆる時代をこえて思索した人です。

ゲーテは人間をいつもみつめ、社会や時代とともに変化する思索をきらいました。

「できるだけ外界から支配されない」

という彼の哲学は、人間の「権威」や「真理」とされるものの誤りを、いつも鋭く監視して

おりました。

この書物は、この天才詩人の「思考原理」を取り入れ、尊んで執筆いたしました。

「聖書」ほか、外国人哲学者等の考えを多く入れてあるのも、その視点ゆえです。



「般若心経秘鍵」解説書を書くために尊んだ資料ほか

 この書物を書くのに最も尊んだのは、もちろん空海大師ご自身の書かれた多くの書物であ

ります。

また、彼の「書法」は、その筆使いや技術のなかに多くの「梵字(ぼんじ)」を書きこまれ

てえられたところの「神(しん)」という宇宙的な広大な氣宇を持っております。

そのエネルギーから直接にいただく教えもたいへんに多いものがありました。

また母校の国立大分高専というところは、内村鑑三先生の直系のキリスト者の先生方が主流

で、ご指導を開始された、非常に哲学的にも文化的にも恵まれた学風でした。

その母校に影響を受けての、シュヴァイツアー博士との出会いや聖書を読む習慣(特に英語

で読む習慣)を得ての、そこからの密教解析が重要でした。

山野自然に融ける習慣も大切でした。

イエスでも釈尊でも空海大師でも西郷南洲でも、道を求めるひとたちは必ず山に入りましょ

う。

このような世界に身を置くことも重要で、多くの名山、幽玄なる深森に入って瞑想し、いつ

も清山においての生活を重んじたことが、本書の執筆をささえてくれたのです。

しかしてこの書物の「完成段階」では、何人かの仏教学者や専門書物も見させていただきま

した。

まず「般若心経秘鍵」の原典として見たのが「国立国会図書館」にある「空海著」の「般若

心経秘鍵」であります。

 明治十四年七月に、出版人:松本善助ということで出された書物です。

 この書物は、

 「のみ」の漢字が → ( ○「已」)――(×「巳」)

 となっているほか、抜け落ちている梵字もありまして過ちもありましたが、よくととのっ

ていましたので、「国立国会図書館」の職員の方に使わせていただく了承をいただきました

(その際、間違いを指摘しておいてほしいということだったので、ここに書きました)。

また学者の書物では、金岡秀友博士の「般若心経秘鍵」を、もっとも深く見させていただき

ました。

金岡秀友博士には感謝をいたし、お礼の心をささげさせていただきます。

この書物は後世にのこる書物だと、深く感動をいただいております(一九八六年六月二十五

日発行――太陽出版)。

「般若心経秘鍵」という難解な書物に、よく噛みついてそのエキスを見出されたものだと感

心いたしました。

拙著の「般若心経秘鍵」を読まれた方々はぜひこの教授の書物も見ていただきたいと念願い

たします。拙著の意味するところを別義でさらに見渡せることでしょう(もちろん、拙著と

比較いたしますと解釈も体系的理解も大きく異なりますが)。

なおこの書物にも、いくつかのミスがございましたが、特に、二か所、氣になるミスがあり

ました。指摘させておいていただきます。

氏の書物を読まれる方々は「正誤表」の一部にしてください。

(誤――文殊の利剣は諸戯を断つ → 正――文殊の利剣は諸戯を絶つ =p63)

(誤――(原文が抜け落ちている)→ 正――(是、即ち二乗の三摩地門也)が入る

=p125)

精神的に「般若心経秘鍵」の執筆をささえてくださった学者が二人います。

今年初めに他界された(二〇一一年一月十一日)空海研究の第一人者ともいうべき宮坂宥勝

老師がまず、おります。真言宗の智山派管長をつとめられた方ですが、文学博士であり、ま

た名古屋大学の名誉教授でもあった方です。

清い巨星が散ったと思っております……。

 生前に、

 「吾道一以貫之(わが道は一をもってこれをつらぬく)」

 の一書をいただいたのですが、わたしは、この「般若心経秘鍵」の解説書を、この老師の

御霊に捧げたいのであります。

 そして親友であり深く尊敬もしていた桜美林大学の名誉教授 ―― 大阪大学、筑波大学等で

教鞭をとられたこともある、故、湯浅泰雄博士です。

この親友の御霊にも、この一書を捧げたいのです。 

ともに人体科学会で語りあい、そして名著「玄奘三蔵」を遺してくださった親友の、あたた

かでユーモアにあふれた心を思い返しつつ、落涙いたします。





   
         

東京都新宿区西新宿七丁目2番10号